最近はボディーソープをいろいろと変えて楽しんでいる。たまってきた固形石鹸を片っ端から順に。 イタリアやパリの老舗のもの、温泉成分をもとにした日本のもの。色や泡立ち、無くなる速さもそれぞれ違って、面白いのだ。 そしてあっという間に石鹸ともども消えていく香り。変化が欲しい時期なのか、石鹸が変わる度に新鮮な気持ちになる。


それにしてもパッケージが可愛くてなかなか面白い。ありがたいことに色々な場所のお土産を頂くことが多く、比べて楽しんでいる。



自分にとって好みの切符、ラベル、ポスター、お菓子の箱や切り抜きをスクラップする事が好きだった。生来、収集癖があった。しかしこれまた生来の熱しやすく冷めやすい性格が勝ち、ある日集めたそれらを思い立って処分してしまった。数日後、数年後また一人後悔しつつ、それで良いのだ、いや良くないを繰り返し若いころほどの収集熱は落ち着いてきている。
今はスマートフォンで、気になるものをどんどん撮っておけるし探せる。でも、なんとなく手元にないことが淋しかったりもする。うまく言えないが、香りで記憶が飛び出して赤面したりジワジワきたり、質感や重さ、それにまとわりつく湿った空気とか肌で感じることが減り、かわりにブルーライトに目がやられてる。
開けた石鹸の空箱の、この完成されたデザインが出来上がるまでの過程を思い、クンクン嗅ぎつつ机の上にひとまずの居場所を探すのだった。